
蕎麦のもつ栄養素はバランスのよい食べ物です。秘密は、精製しないで全粒(むぎ実)として利用していること。
蕎麦のもつタンパク質は、良質で穀物最高といわれ生命の維持や成長にも欠かせない物です。
タンパク質を構成しているアミノ酸価で調べますと完全食品といわれる鶏卵を100とすると蕎麦は92とほぼ牛乳に匹敵して精白米の65に比べて高い物です。
体内で作ることの出来ないアミノ酸、特に必須アミノ酸が多く含まれています。
体の発育に大切なリジン、スタミナ源として注目されているアルギニンなどの必須アミノ酸が多く含まれていて、成長期の子供にも適した食べ物です。
便秘症の解消に役立つヘミセルロース(食物繊維)は、白米の2.5倍と言われ、体力の低下、食欲不振、イライラを予防するビタミンB1は白米の4倍から5倍も含まれています。
口内炎や皮膚、粘膜を健康にするビタミンB2、老化防止に役立つビタミンE、ガン・肝硬変・脂肪肝を予防するコリン、ポリフェノールなども蕎麦には含まれています。
ポリフェノールとは、血管を丈夫にしたり、様々な病気を引き起こす活性酸素を除去する働きもあり蕎麦に含まれるそばポリフェノールは脳の記憶細胞が死滅するのを防ぎ、ボケ防止にもよい。
ポリフェノール類の中で注目を集めているのがルチンと言われる物質で、穀物類では蕎麦だけが持つ特殊な物質です。
ルチンとはビタミンPの一種で、毛細血管を強化し血圧を降下する働きがあり心臓病や脳血管障害、動脈硬化や高血圧の予防になると言われています。
膵臓機能を活性化する為、糖尿病の予防にも役立つと言われています。
飲酒により肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きもあり お蕎麦屋さんで一杯というのも理にかなっていますね。
蕎麦は、素晴らしい食品です。ぜひ蕎麦をお召し上がりください。